山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    これを書いている時点(2/28)、午後の速報で米朝合意に至らずとの速報がありました
    まず、現状把握をしておきます
    日本は拉致被害者が返還され核及びミサイルが破棄されなければ補償に応じないと
    北朝鮮と約定が結ばれていますから、時間の制約はなく、アメリカを通じて拉致解決の
    先にしか日本からの援助は無いと伝えるだけです
    アメリカは、北朝鮮が核保有してしまった現在、焦る理由は無くなりました
    北朝鮮は、瀬取りなどが行われるという事自体がひっ迫しているという事ですから
    経済制裁解除が目先、核保有することで韓国と南北統一後に優位に立てるという算段
    があるので、核の一部放棄が長期で、各々長短の目的は自国発展と体制維持が
    透けて見えます
    韓国は、前のめりになりすぎひっ迫しています。明らかに理想ばかりを追い求めて
    いますから、南北統一に暗雲が垂れれば、それはそのまま国家の経済危機に繋がります
    中国は、北朝鮮問題を通じてアメリカにキープレーヤーだという意思表示をし
    自国のプライオリティを上げなければ、今以上にアメリカに攻め込まれると思っています
    ロシアは、2月26日のロシアのテレビ局のインタビュー報道で、ロシアタンカーが
    オホーツク沖で北朝鮮に合計4回、瀬取りをして石油を売ったとロシア民間企業が
    答えているくらいですから(笑)、何らかの情報で制裁解除の方向で動いていると考えている
    と見ていいでしょう
    これらが現状です

    アメリカと北朝鮮が合意するという事は、イコール北朝鮮と国連加盟国が合意すること
    に事実上なりますから、左巻きのマスコミがこぞって書き立ててたように「トランプの焦り」
    だとか「トランプは結果を残したい」とか、また「準備不足だ」という意見もありますが
    今まで、北朝鮮に対して事務レベルで擦り合わせ、6か国協議を開き、トップがお出まし
    になっても、土壇場でちゃぶ台をひっくり返されてきた経緯がある以上、北朝鮮との交渉は
    トップが事務レベル協議もしつつ交渉していくという、労力がかかり普通の首脳はやらない
    やり方でしか方法がないのです。トランプー金会談があるから、双方、後退できない
    状況が生まれたのであって、事務方がやっていたら卓袱台返しで終わったかもしれません
    北朝鮮は閣僚が何を言おうが、最終的に金主席の鶴の一声で決まる国ですから
    事務方同士が事前擦り合わせをしても意味がないのです
    世界中から嫌われているトランプ大統領の汚点を探そうと左派メディア騒いでましたが
    そんな思慮の浅いことで、この問題は片付かないですし、トランプ氏自身も交渉を楽しんで
    いるというと語弊がありますが、今後の道を2,3残して席を立つのは上手いなあと
    思いました。政治家はなかなか途中退席できないものです
    それにより、北朝鮮は今更後退できず抜き差しならなくなり、韓国は泥沼に嵌り
    この後控えている米中会談の習近平主席は、やっぱりトランプ大統領は想定外だと
    はや、自分のことしか考えてないでしょうし、トランプ氏にとっても北朝鮮より中国が
    本丸ですから、中国への布石と思えば2日間の無駄にはなりません
    関係国の全てがフリーズ状態になりましたが、結果を受けて韓国ウォンだけが急落
    韓国にはもう 時間が無いのです

    韓国の文政権は、経済も安全保障もそっちのけで南北統一に突き進んでいますが
    今回、米朝合意がなされず制裁継続となった場合、タイムリミットのスイッチが入ります
    文大統領が謳う通り南北統一できれば、朝鮮半島の立役者の一人として政治基盤は守られ
    ますが、それに時間がかかる場合、政権の基盤が揺らぎ韓国お得意の騒ぎになります
    経済はガタガタ、失業率は高く、長期金利を高くして誘導しているものの為替は不安定
    正直、今の状態は首の皮一枚、二枚です
    紛争中の日本は韓国に対しスワップを設けませんし、アメリカも韓国を助けません
    トランプ政権は最初から韓国を信用せず、在韓大使も空白でしたし、在韓米軍の
    駐留費は、韓国から大幅の増額と、5年毎の契約を1年に切り下げるという、顔は笑顔で
    握手をしながら、ボコボコに回し蹴りを連発しているという状態です(笑)

    マスコミを中心に為替スワップを理解できていない報道が多いので、日中間の為替スワッ
    プと、かつての日韓間の為替スワップの違いを説明します
    まず、為替スワップには二種類あります。一つは今回の日中間の為替スワップのように
    日銀法第四十条一項に基づき、信用秩序を維持するために、中央銀行間で結ぶもので
    現地通貨同士のスワップが対象になります。例えば、中国における日本の金融機関の人民元
    での資金決済に資金ショートなどの不測の事態が生じて、それが我が国の金融システムの
    安定を損ないかねない時に、このスワップ取極を活用して日銀が中国の中央銀行との間で
    円と人民元をスワップし、その人民元を日本の金融機関に供給します
    もう一つは、国際収支や短期資金の流動性の困難への対応又は危機予防のためのスワップ
    取極で、日本の財務省が相手国の中央銀行と結ぶもので、相手国通貨と米ドルまたは円を
    スワップするものです。チェンマイイニシアチブ、かつての日韓間の為替スワップや
    シンガポール、フィリピン、タイ、インドネシアとの間の為替スワップがこれに当たり
    通貨危機を防止するためのマーケット対策などで外貨準備を積み増したり、実際の危機
    に当たっては短期資金の流動性を確保するために使われます
    日本銀行が、財務大臣からの要請に基づき、日銀法第四十条三項に基づき行うものも
    この種類のものですが、現在はそうした要請に基づくスワップは行われていません
    先般結ばれた日中為替スワップとかつての日韓間の為替スワップを混同している声が
    多いのですが、この二つのスワップは目的が違うため、第四十条一項で結んだスワップ
    取極を第三項の目的に使うことはできませんし、その逆もできません
    そして日本は韓国を信義的に信用しかねるという理由でスワップを結んでないのです

    第2次世界大戦後に南北に分断された朝鮮半島では1950年に朝鮮戦争が勃発しました
    53年に休戦協定が結ばれた後、北朝鮮と韓国は政治的にも経済的にも全く異なる道を
    歩んでおり、韓国が世界経済で重要な役割を果たす民主主義国家となった一方で
    北朝鮮では経済的に困窮する独裁政権が続いています
    協力姿勢をちらつかせながら交渉のテーブルに着き、経済的譲歩を引き出した後で
    合意を反故にしてきた歴史を持つ北朝鮮は、今もまた経済の疲弊が伝えられ
    毎年のように国連から世界最貧国に指定されています

    さまざまな課題を抱えながらも米朝首脳会談を迎え、韓国では南北統一の機運は高まって
    います。2つの「コリア」の違いは大きいものの、南北統一となれば人口7600万人を
    擁する国家が誕生することになります
    もし、そうなれば少なくとも長期的には今以上に力を持ち繁栄する可能性があります




    韓国が抱える最大級の経済問題は人口高齢化です。北朝鮮の人口年齢中央値は韓国より
    低く、一方で出生率が高いことから、統一後は人口動態が大きく変わることになります
    北朝鮮国民の多くが栄養不足で、医療体制も整っていないことを考えると、統一国家には
    多くの表面化していない問題も表面化するでしょう



    「ベルリンの壁」崩壊前の東西ドイツと比べ、北朝鮮・韓国間の経済格差ははるかに大きく
    国際社会が北朝鮮に対する制裁を継続するなら、ますますその差が大きくなります
    今のスケジュールで考えれば、米朝合意がなされても、それは段階を踏んでの合意であり
    制裁措置も段階を踏んでの解除となりますから、韓国が望むようにすぐにでも解除では
    なく、数年の年月をかけての解除となります
    韓国国会予算局(NABO)は2015年の報告書で、韓国政府が人道支援を提供し平和的
    シナリオで26年に統一を果たすと仮定した場合、北朝鮮の国内総生産(GDP)を韓国
    GDPの3分の2程度に押し上げるためのコストは約2兆8000億ドル(約310兆円)に
    上ると試算しました。これは19年韓国国家予算の約7倍相当する膨大な金額であり
    その金額の大きさを鑑みれば、現実性はゼロに等しいという事です
    統一朝鮮だけでは可能性が無いので、いずれかの国と共同で経済を進める必要があります




    石炭やレアアースなどの天然資源に恵まれている北朝鮮は、韓国の鉱工業生産を補完し
    新たな強みを設けるでしょう




    軍事境界線がなくなることで軍事費の大幅圧縮が図られ、削減分が投資などに回される
    可能性があります。米国務省は17年の報告書で、05-15年において北朝鮮はGDPの
    13-23%を軍事費に充ていたと推計し、同じ期間の韓国軍事費はGDPの2.6%相当でした




    北朝鮮のインフラ整備は大きな課題で、鉄道は古く、放置され、高速道路は無いに等しいで
    すが、韓国の土木・建設会社に極めて大きな好機をもたらすことになるでしょう
    南北統一により任務を失う北朝鮮軍兵士の多くに雇用機会も提供すると思われます

    ただ、韓国はしきりにドイツの統一を語りますが、ドイツと朝鮮半島は根本的に違います
    まず、ドイツは第二次大戦に負け、強制的に民族、国家が二分されましたが
    朝鮮半島は同一民族同士の内戦、同じ民族の殺し合いによって分断しましたから
    国家統一に対する概念も国民の民意も違うのです
    一般に、内戦が終結し、残された民族が融和するのには3世代かかると言われていますから
    南北が統一されても、それを快く思わない勢力があると言うことです
    もう一つは、ドイツと韓国の基礎的国力が違います。韓国企業の得意分野は日本からの指導
    資本が入ったものを、その後韓国が努力して勝ち取ったものです
    しかし、大半は今も日本と競合関係にあり、日本が白川日銀、民主党政権時のように
    円高でも放置する事態にならなければ、韓国経済の前には日本と言う壁があります
    アベノミクスで自信を取り戻しつつある日本経済に対し、政変により自信を失っている
    韓国企業は打つ手がありませんし、日本が主導するTPPやEPAと違い、韓国の力では
    FTAしか結べませんから、同じステージには登れないのです
    当時の西ドイツには圧倒的な技術力を誇る企業、厳格な規律あるグループなど、東ドイツを
    吸収する力がありましたが、そのドイツでさえ統一は至難の業でした
    そして、最後の相違点は、ドイツは弱体したソ連、ロシアのおかげで、周辺国の脅威に
    晒されずに済み、安全保障はNATOに丸投げしたままの状態で東西統一へ専念できま
    したが、韓国と北朝鮮が統一朝鮮になれば、中国とロシアの脅威にさらされます
    統一朝鮮にならば、在韓米軍の大部分は撤収し、安全保障の拠点は日本へ移るで
    しょうから、中国とロシアに対し統一朝鮮単独で挑まねばなりません
    だから尚更、北朝鮮は核を保有しておきたい、韓国も北朝鮮に核を保有していてもらいたい
    と言う思いが根底にあり、日米と利害がかみ合わないのです
    今はきれいごとを言っている中国ですが、統一で国力が弱っていると見れば、即刻、仕掛け
    てくるでしょう。パワーバランスは空白を嫌うのです
    その時、日本もアメリカも今までのように積極的な援護しませんから、統一朝鮮は先祖の
    例に倣い、過去は無かったかのように日本にすり寄ってくると思われます(笑)


    | author : 山龍 | 12:01 AM |
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