山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    議院内閣制は政権を握っている与党に権限が集中します
    三権分立から脱線して行政官の官僚が法律を作ったとしても、内閣のトップである
    総理大臣や各大臣が、省庁や官僚をコントロールできれば、政高官低になるはずです
    『行政権』という権力の源は内閣にあり、行政権が行使される場は総理大臣が主催する
    閣議にあります

    テレビに映る各大臣が椅子に座っている風景の閣議は、毎週火曜日と金曜日の午前中に
    開かれており、緊急の案件などは随時開催となっています
    閣議を通じて内閣総理大臣は各省庁に指示を出し、閣僚は官僚を使って法案や予算を
    作成し政策実行していけば、俗にいう政治主導となり、官僚の力は抑えられます

    しかし、日本の政治行政の実態はそのようになっていません
    今言ったように、形の上では閣僚の下に官僚がいますが、戦後の日本は復興と経済成長を
    旗印に、政官財が一体となって先進国に追いつけ追い越せとやってきましたから
    その過程で、産業の隅々まで行政の指導が及び、行政権がどんどん肥大化しました
    官僚は、人事で人が変わっても、省益を中心として回るシステムですから、任期の期間だけ
    大臣になる議員より力が上回っています
    今現在、連日マスコミを賑やかす官僚は、委縮してシュンとなっているどころか
    次の国会、来年の国会へ提出に漕ぎ付けるための法案作りや、族議員への根回しに
    奔走しています
    つまり、内閣人事局が出来ようが、政治家が主導して官僚を動かすのではなく
    官僚が主体的に法案を作って官主導国家が動いているのです
    安倍内閣になって、どんどん改革を実行していると言っても、数の論理に勝る官僚には
    勝てません
    この5年で、内閣官房を含む官邸は70~80人前後から400人強まで増強し
    セキュリティも強化しましたが、各省庁の官僚の数に比べれば100対1の戦いです

    何れここでも、『法律を作ってみませんか!?誰でも簡単法案作り』(笑)という
    コーナーを設けます。本当ですよ。法案なんて、誰でも作れるんです(笑)
    今は各省庁がHP上で法案のネタを募集していますから、よくできたものを書けば
    連絡が来て取り上げてくれますし、官邸でも外注に法案制作を依頼しています

    国民は、官僚が法案を作っていて、政治家が作ってないことについて
    どう思っているんでしょう
    政治家の怠慢、政治家の程度の低さを嘆くのでしょうか
    日本の官僚が優秀だからと、『お代官様~』とひれ伏すのでしょうか
    今も申し上げた通り、法案なんて誰でも作れるんです
    何も、司法試験に合格する必要もありませんし、法律に関わる弁護士、裁判官、検事でも
    法律は書くことはできません
    テクニックが無いからです
    法律が、どのように出来上がっていくのかという知識があれば、法律家である必要もないのです
    わかりやすく言えば、弁護士や裁判官などの法律家は野球選手。しかし、ルールブック
    (法律)は書く能力はありません。あくまでルールブックに則ってプレーするだけです

    ただ、法案はだれでも書けると言っても、実際に法律を作るとなると、膨大な資料を集め
    知識と技術が要求されます
    過去の法律と矛盾があってはいけませんし、条文としての言葉遣いが適切かどうかなど
    種々の知識に精通していることが条件です(でも、誰でもできます(笑))
    例えば、今話題の仮想通貨を法案化するとしましょう
    まず、金融庁の管轄全般の知識が必要です。銀行や証券会社、保険会社などの
    業務や金融商品を熟知、過去からの経緯などを知ったうえで、仮想通貨をどのように
    扱えばいいのかを考えねばなりませんし、他国の動向も知り、場合によっては
    他国と共同で作業する必要も出てきます(でも、誰でもできます(笑))
    こういったバックボーンが要求されるゆえに、政治家には法案が作れないのです

    ただ、政治家が作れないからと言って、現状のように官僚が作るというのは
    三権分立を犯していますから、未来永劫続くものではありませんし
    ここでカッコの中で(誰でもできる)と書いているように、仮想通貨であれば金融界
    に属し、様々な経験をしてきた人であれば、時間はかかっても法案は作れます
    よく言う『専門家』じゃないですよ。あれは『専門』について評論する人のことで
    ここでいう業界にこなれた人は『プレーヤー』を指します

    官僚の場合、各省庁へ入省してやらされることは「パシリ」です(笑)
    上司の金魚の糞のように付いて回り、書類の整理などをやらされるわけですが
    その整理する書類こそ、法案のゲラだったりしますから、昔の体育会系のように
    法案作りも「見て覚えていく」のです
    多くの識者が、法案は官僚に任せ、政治家は政策を決定せよと言いますが
    それは現場を知らないお花畑の話です
    いくらいい政策を訴えようが、その政策を実行するには「法的根拠」と財源がいります
    法的根拠と言うのは、その政策実行のための法案であり、財源と言うのは法案実行のための
    予算のことですから、国民の信任を受けていない官僚が国を支配しないようにするため
    には、政治家が、或いは、政治家の事務所が、法案を作って国会に通すという作業が
    できるようにしなければなりません
    当然、官僚は嫌がりますが(笑)


    | author : 山龍 | 12:00 AM |
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