山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    先日、内閣府が公表した2018年10~12月期GDP速報値は、実質GDP成長率
    (季節調整済み)が前期比0・3%増(年率換算1・4%)と2四半期ぶりにプラス成長
    となりました
    しかし、総合的な物価の動きを示すGDPデフレーター(季節調整済み)は前期比0・1%
    減とマイナスでした。さて、この結果をどう考えるべきか

    18年を通年でみると、実質GDP成長率は前年比0・7%増、名目GDP成長率は前年比
    0・6%増、GDPデフレーター(同)は前年比0・1%減でした
    第2次安倍晋三政権発足以降、13年1~3月期から18年10~12月期まで24四半
    期あり、このうち実質GDP成長率(同)が前期比マイナスになったのは、たった4回しか
    ありません。表現すれば、成長率水準は低いものの着実に伸びてきています
    ただし、ここ1年をみると、18年1~3月期、7~9月期と2回もマイナス成長です
    実額でみると、17年10~12月期の534・4兆円から、533・1兆円、536・1
    兆円、532・5兆円、そして今回の534・3兆円と、ここ1年は一進一退で、ほぼ横
    ばいと言えるでしょう
    国内需要を前期比でみると、今回は民間消費0・6%増、民間住宅1・1%増、民間企業
    設備2・4%増、政府最終消費支出0・8%増、公的固定資本形成1・2%減となって
    公的固定資本形成を除きプラスでした。これもここ1年では、プラスとマイナスを行き来
    しています。そして公的固定資本形成だけは全てがマイナスになっており、公的需要は弱含
    みと言う評価になります
    要するに、第2次安倍政権以降、GDPはゆっくりであるものの着実に伸びてきたものの
    ここ1年は停滞しているのです
    GDPデフレーター(季節調整済み)も24四半期のうち、前期比マイナスが10回もあり
    最初の2四半期と、16年4~6月期からの連続4回、それと17年10~12月期からの
    4回です。GDPデフレーターもここ1年はさっぱりです
    はっきり言えば、海外要因というよりも国内要因で、マクロ経済政策である金融政策と財政
    政策による需要創出が不足しているということです
    金融政策については、日銀は16年9月からのイールドカーブコントロール(長短金利操作)
    の導入以降、金融緩和をそれまでより大幅にペースダウンしています。イールドカーブ
    コントロールの前には、国債買い入れ残高は年間80兆円増のペースだったのに、現状は
    年間30兆円増程度で減額しています





    財政政策では、公的固定資本形成で17年7~9月期以降、対前期比マイナスが6期も
    連続しており、いわゆる緊縮財政の病気が頭をもたげています
    ここ1年の一進一退がそのまま続くと、次四半期の19年1~3月期は再びマイナスに
    なる可能性は半々で、速報値の公表時期は5月20日の予定です
    改元で新しい時代の始まりに、あまり良くない数字が出る恐れがあり、補正予算案は通過
    したものの、内容はいまいちパッとせず(笑)、景気を押し上げる効果は微々たるものです
    中国経済の減速も鮮明で、今後は前から書いている通り中国の統計不正がどんどん明るみ
    になるでしょう。英国のEU離脱も延期になっても不安要素は変化なく、1~3月期の成長
    率はあまり期待できない中、総理は消費増税するのかしないのか
    とことん、野田前総理の消費税増税法案が日本の足を引っ張っています
    上記の図を見れば明らかなとおり、前回の8%への消費税増税と、日銀のイールドカーブ
    コントロールの開始が経済減速となっているのは明らかですが、財務省は増税の影響は
    軽微と言い、日銀は金融機関からの圧力に負け(ハッキリ言うと天下り先からの要請により)
    無策のままです。やっぱり黒田さんでは無理

    | author : 山龍 | 12:05 AM |