山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    学生の就職人気ランキングで銀行が4位に落ちました
    ここでこれから就職を考える学生に「銀行とは」を書きます
    現代は、複雑な金融工学から生み出される金融商品やグローバル経済で、銀行と言う
    職種が見えにくくなっています
    銀行で働いている人も、「これが本来の銀行業務だ」と定義づけできる方は
    ほとんどいないでしょう
    銀行に限らず企業形態は時代とともに変化しますが、なにかあれば公的資金を
    投入される立場にある以上、やはり定義は必要です

    経済と言うのは人の命と同じで新陳代謝があり、生まれては消えるという繰り返しです
    「経済が成長する」、「起業して稼ぐ」というのは、新しい投資が行われ資本ストック(
    工場、機械、在庫、住宅、建築物など)が増える必要があります
    その増えた資本ストックに労働力が投入され、原材料が加わると我々がGDPと呼ぶ
    生産量が生み出されます。そしてその投資の資金源になるのが貯蓄者から供給される
    貯蓄です

    貯蓄を投資家(企業や家計)に移転する手段は幾つかあります
    企業であれば、利益を配当せずに内部留保して再投資に回す、株式や債券を新規発行して
    貯蓄者に売る、銀行から借り入れるなどです
    株式や債券の発行、銀行を通じた資金調達は、会社が資金を調達するときに使う一般的な
    手段で、もちろん、それらを複雑に組み合わせることも可能です
    貯蓄が投資に転換されるときは、様々な貯蓄形態にかかる税金の取り扱い、貯蓄者のリスク
    への関心度など、いくつかの要因が影響を与えます
    エクイティ・ファイナンスは、大きなリターンもある代わりに、投資企業活動を注意深く
    監視する必要があり、融資のように返済が契約書通りになされているかどうかだけを
    見極めればいいと言う訳にはいきません

    銀行という職種は、「企業と家計に融資する」という特殊な役割を担っている金融仲介者
    (機関)を指します
    銀行は融資した企業や家計の銀行口座の資金の出入りを観察できるので、借り手の
    キャッシュフローなどを把握できる優位性が有ります
    銀行は法律上、家計と企業から預金を受け入れる機関と定義され、銀行が資金を調達する
    方法には、預金を受け入れる、預金を創造する、負債性金融商品を発行する、投資された
    資本で自己資本を増やすなど様々です

    銀行業の際立った特色は銀行のバランスシートを見ればわかります
    資産のほとんどが「長期」で、「流動性が低く」、「リスクが高い」一方で、負債は「短期」
    で、「流動性が高く」、「安全」とされていることです
    リスクが高い長期の資産のリターンは通常、銀行が安全で短期の負債に提供
    しなければならないリターンを大きく上回ります
    だから儲かる(笑)
    色んな企業が銀行業へ進出するのは、単に儲かる、或いは儲かったからです


    | author : 山龍 | 12:00 AM |