山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    北朝鮮後の世界を考えてみます
    第二次朝鮮戦争がどのような形で始まり、どのような形で終わるとしても
    韓国のGDPの半分をたたき出しているソウルは壊滅的な打撃を受け、他の主要部も同様に
    壊滅状態になると予想されますが、韓国はその状態で北からの難民に対する指示を
    出さねばなりません

    短期的には、アメリカ、韓国、日本、中国などの周辺国は、北朝鮮崩壊の混乱に対応する
    ことに、時間とエネルギーを取られることで、お互いの緊張は弱まりますが
    時間がたてば、アメリカと中国の緊張は第二次朝鮮戦争前に増して表面化するでしょう

    アメリカは現在保有の米軍艦隊の50%が太平洋に配備されているものを、2020年までに
    60%に引き上げると発表していますが、朝鮮有事があればさらに増強という
    ことになりますが、中国から見れば、実に面白くない状況です
    朝鮮半島だけでなく、アジア太平洋地域への進出を進めてきた中国が考えることは2つ
    一つ目は、アメリカの北朝鮮への攻撃を容認することで、早期に米軍太平洋艦隊の削減に
    結びつける交渉が出来るかどうか。もう一つは、北朝鮮への攻撃を阻止するために画策した
    場合に、アメリカが何時までこの地域の増強体制を敷くのか
    中国はもはや、北朝鮮などどうでもよく、アジア太平洋の米軍の削減が自国の利害と考えて
    いるようですから、戦争したほうがいいか悪いかは、戦争後のアメリカの約束次第です

    北朝鮮崩壊ごは、数百万人の難民が中国の東北部へ流入すると予想されますから
    この地域の経済や治安が不安定化すると予想され、すでに中国は難民キャンプの建設に
    取り掛かっていますが、年月が経てば、いずれは難民も朝鮮半島に戻り、統一された
    統一朝鮮7500万人になります

    東西ドイツの統合を研究してきた韓国ですが、韓国の主要都市の崩壊と多数の戦死者を
    だす状況からの復興と統一ですから、過去の研究がどれほど役に立つのかわかりませんが
    数十年経てば、日本に近い人口を持つ先進国が誕生します
    その時、中国は歴史問題を傘に、朝鮮半島の一部保有権や駐留米軍の地位、国境線の
    引き直しなど、あることない事吹っ掛けてくるのは目に見えています

    米韓同盟も変質するでしょう。北朝鮮の脅威がなくなり、北の人間や北寄りの人間が
    多くのポジションにつくと、反米感情に火が付きかねませんから、米韓同盟を維持する
    求心力が無くなります

    日韓関係も大きく変わるでしょう
    当然、北朝鮮は日本へもミサイルを発射するでしょうし、全部は防ぎきれませんから
    日本にも多くの死傷者が出ますし、日本海側の経済は当面ストップになります
    戦後は、北の脅威という共通の協力体制がなくなり、歴史的敵国と考える日本に対して
    北朝鮮への戦後補償、歴史問題、領土問題など、韓国も中国と同じで、あることない事
    ドンドン吹っ掛けてきます
    第二次朝鮮戦争で、日本の韓国に対する年間7兆円の貿易も壊滅状況になっている
    でしょうから、日韓経済も根本的見直しになります

    朝鮮有事で唯一、無傷でいられそうな台湾が次の火種になりそうです
    日本と中国は、台湾を地理的中心に、インド太平洋貿易協定や、イギリス軍、フランス軍
    を巻き込んで、日米豪印の6か国軍事演習をすすめるなど、準同盟関係に発展しており
    中国から見れば、実に不愉快極まりない状況です
    中国人民軍のエネルギー資源の95%は、このインド太平洋を通過して中国湾の
    コンビナートへ輸送されているので、この地域を抑えられると戦車も戦艦も出動
    できなくなりますから、世界中の非難を浴びようがアジアへの海洋進出は
    中国の死活を握る給油線ですから、米軍との衝突も辞さない姿勢の軍が配備されています

    朝鮮有事で中国経済も打撃を受けます。習近平体制は、経済成長とバーターで国民の
    不満を封じ込めていますから、朝鮮戦争で経済成長に影を落とすと、不満の矛先を外へ向けさすと考えられ、その矛先は必ず台湾に向かいます
    それを予想して、日本は台湾との関係を強化し、台湾が求めているアジア地域への足場を
    提供することで、新しい関係を結ぶ準備を今からしなければなりません

    北朝鮮有事による第二次朝鮮戦争の終結は、米中軍事衝突へのカウントダウンの始まりです


    | author : 山龍 | 12:00 AM |