山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 時事
    前川元文科省事務次官の軽薄な発言は、日本の官僚制の問題点を表しています

    三権分立の原則と実際の政治、行政にはズレがあります
    原則通りなら立法府という名の通り、選挙で選ばれた国会議員が法案政策をする
    または、法案政策指示、許可をするのが本筋ですが、残念ながら国会議員で
    法案を作る能力や、その法案の可否を判断できる能力がある国会議員の数は限られており
    その任は自ずと官僚の仕事になっています

    また官僚も、本来は政府からの指示通り動くか、政府の意を汲んで、今でいう忖度ですね
    政府の意向を忖度して動き、その延長線上に法案政策があるのが本筋ですが
    勘違いした官僚が多く、自分たちの意向だけで動いています

    日本の大学では、社会学と行政学が別分野になっていますが、世界の多くの国では
    社会学の中に行政学があり、それと並んで政治学があります
    言われてみれば当たり前で、政治主導と言えば政治の行政への介入ですし
    行政の代表制といえば、行政の政治的な意思も含めた国民の民意の代表です
    それらは密接に絡み合っており、ほとんどの項目でリンクしていますが
    別の分野の研究となっているために、踏み込んだ研究はなされず
    薄っぺらいものとなっています
    わかりやすく言えば、日本史と世界史です
    本来、世界史の中に含まれる日本史を別にして教育にはめ込んだために
    ほとんどの中高生、または大学生の頭の中で、世界史と日本史の歴史がリンクしていません
    大学内、学部、学会での派閥などの嫌らしい問題があり、それに文科省の天下りが
    絡んでくるから、一層ややこしくなったままです
    全ては社会の中の事柄ですから、行政学も政治学も一括して今で言う社会科学の中に入れ
    大きな括りの研究対象にすべきです
    こういった学問の専門家が審議会などでポジショントークをしますから
    霞が関改革は大学改革から始めねばなりません

    上記に「代表性」という言葉を使いましたが、官僚制には4つの概念があります
    1,実効性、2,普遍性、3,透明性、4,代表性です
    ここで難しいデータの比較は避けますが、日本の官僚制の問題は「代表制の欠如」
    と言われ、他の先進国と比較すると酷いデータになっています
    代表性とは、官僚制に国民や社会の構成や属性を反映させることを通じて
    官僚制の政策選好を多くの国民と同化させ、官僚制が実施する政策を
    国民や社会の望むものと近づけることをさします
    政治家だけでなく、官僚も実質的に政策決定の一員にになっている以上
    官僚制の在り方は政策帰結にも影響を与えますが、社会のごく一部の人たちが官僚機構の
    構成員になっていることは、政策形成の過程、機会、結果の点で平等性を損ねます
    そういう理由から、官僚制には「代表性」が必要だとされているのですが
    霞が関の官僚は優秀であるのに「代表性」が欠落しており、各国比較の定量データでも
    明らかになっています

    おかしな発言が続く前川氏などは、霞が関型官僚の欠陥商品です
    スペシャリストではなくゼネラリストとして養成される官僚の多くが東大法学部出で
    官僚になって法案制作するのが仕事と教えられ、法案には必ず新設の天下り先が
    埋め込まれ、新規の天下り先を作った官僚が出世していきます
    『文脈型官僚』と呼ばれ、官僚の概念のうち1と2だけで仕事をするうちに
    中立性や公平性などという概念そのものを喪失し、自分がおかしいことを言っている
    自覚すらないのです
    この数年は、官邸主導でできた内閣人事局への人事介入を防ぐという観念のみで
    事がすすめられ、官僚の質の低下を感じます

    またいずれ機会があるでしょうから、官僚制については詳しく書きますが
    クズな官僚もいる、頭の悪い東大卒もいるというのが、ボクの前川事件の結論で
    報道を見聞きしている国民も、それがわかってヨカッタじゃないですか(笑)


    | author : 山龍 | 12:01 AM |