山龍ブログ - 誰にも文句言わせへんで!コラム

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  • 今年のアベノミクス
    バブル崩壊後、バブル自体の検証はなく、単に『バブルは悪』とマスコミはレッテルを張り
    国民は、そんな無知なマスコミの無能に洗脳されました
    以降、バブル崩壊が発端となった不良債権が不景気の元凶と目されるようになります
    ここでも識者やマスコミは過ちを起こします
    不良債権が何故発生するのかという根本原因の追及をすることはなく
    単に、日本の構造改革が遅れているから不良債権が発生するとトンチンカンな結論を導き出し
    小泉政権時に「痛みを伴う構造改革」として経済諮問会議が発表したのが
    今日もマスコミがよく使う「骨太の方針」という「今後の経済財政運営及び
    経済社会の構造改革に関する基本方針」です
    この「骨太の方針」には、不良債権処理こそが日本最大の「構造問題」であり
    その解決こそが日本経済の再生の条件であるという、偏った「通念」とも呼べることが記載されています
    この「通念」は、今日も日本の経済学者やマスコミにも根強く、故に後日記しますが
    東日本大震災の折、「復興増税」という世界でも類を見ない愚策に走ることに直結しました

    この「不良債権処理優先主義」とも呼べる政策の最大の問題は、「なぜ、不良債権が
    発生し続けるのか」という原因の分析や解決なしに、債権処理を優先させたことです
    公的資金、即ち国民の税金をいくら投入して不良債権を処理したところで
    デフレは収まるどころか、どんどん拡大しました
    当たり前の話です。目先の不良債権を処理し、金融機関のバランスシートを改善しても
    すぐに次の不良債権が発生します
    銀行の顧客である企業業績が悪いのですから、普通債権が不良債権に落ちていくのです
    しかし、今日のシャープや東芝の経営不振を見ればわかるように、識者やマスコミは
    「不良債権処理はしたのに、経営が悪いから不良債権が発生する」というスタンスで
    小泉政権時の「骨太の方針」で培われた理念に反省の色はみじんもありません

    債権が不良化するというのは、『資産デフレとデフレ』です
    資産デフレとデフレが生じると、土地、工場、機械設備、在庫といった企業の資産は
    資産価値を下げていき、広い意味では、企業の最も大事な人的資産、即ち、人そのものの
    価値を下げてしまいます
    資産価値が下がっても負債は名目で固定していますから減少しません
    逆に、デフレによって負債の実質価値は増加し、企業のバランスシートは悪化します
    この企業の「負債」は、金融機関にとっては「債権」です
    もう、何を言いたいのかお判りでしょう
    不良債権処理など目先のばんそうこうに過ぎず、根本原因はデフレでした
    不良債権はデフレの原因ではなく「結果」だったのです
    不良債権処理は枝葉で、幹はデフレ。
    ここを誤った日本は、泥沼の20年デフレとなります

    結論は、小泉政権時の骨太の方針の根幹の「不良債権処理」にまつわる理念と
    その施策は間違いでした



    | author : 山龍 | 12:00 AM |